金谷さおりブログ きみのゆめ農園

Saori Kanaya Private Blog

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【自閉症児の育児】はじめてのWISCと、自閉症という診断

次男が自閉症と診断されたのは、彼が小学1年生の時のことでした。
私はすでに、社会福祉法人から現在の勤務先・流通研究所に転職をした後で、まさか自分が福祉の現場を離れたあとに、息子が自閉症と診断されるとは思ってもみず、驚きを隠せませんでした。

保育園に通っていたときは、特に大きな問題もなく園生活を楽しんでいた次男。
それが、小学校にあがって間もなく、「落ち着きがない」「集団行動ができない」「パニックになる」などの理由から、区の専門施設で検査をしてもらいたいと学校に言われたのです。

たしかに、お友達とけんかになって泣いて学校を飛び出したり、パニックになると気持ちが落ち着かないので先生と一緒に帰ってきたりということが続いた時期があり、親としてもかなり心配をしていました。授業中でも思ったことをすぐに言葉にするので、授業の進みを妨げていると言われたこともありました。

区の専門施設では、担当の臨床心理士の先生がつき、「WISC-Ⅳ」という知能検査を実施。
この検査では、同年齢集団と比較した知能指数(全検査IQ)の測定ができるとともに、言語性IQの指標として「言語理解」「知覚推理」、動作性IQの指標として「ワーキングメモリー」「処理速度」を測定することができます。そして、両者の能力差が極端に離れていること(多くは言語性IQ>動作性IQ)などから、本人が何に困難や課題を抱えているのかをうかがい知ることができます。

次男の場合も、「言語理解」が非常に高いところ(上位3%)に位置しているのに対して、処理速度は集団の下位30%程度のところに位置するなどのバラつきが見られ、それがゆくゆくの診断名につながっていきました。

しかし、大切なのは言うまでもなく、診断名をつけることではありません。WISCの結果から本人の特徴や得手不得手を客観的な判断材料ととらえ、次男に対して出来る支援を考えていくことにあります。

日ごろの次男の様子をよく観察し、パニックになった状況とWISCの結果を重ね合わせてみると、一つの重要なことが分かりました。
それは、言語理解は得意であるものの、状況判断が弱いことから、「ルールに対する解釈が周囲とズレているために、お友達とトラブルになりがち」であるということ。
集団とズレた行動をとる背景には、実は本人なりの考え方があるのです。それが伝わらずに周囲から「違う」と言われてしまうことで、困ったり、パニックになってしまったり・・・。

集団的な学校生活では、生徒一人ひとりの「なぜ?」「どうして?」に寄り添う時間がなかなか取れないのが現実です。困ったことが、そのままになった状態で集団の中にいることは、1年生の次男には相当酷なことだったと思います。

今は3年生になり、相変わらず空気を読むことは出来ないまでも、少しずつ学校生活に慣れてきた次男。先生たちや、同じ学校に通うお兄ちゃんと妹、そして親がどんなアプローチをしているかについては、少しずつ書いていきたいと思います。

今、ひとことだけ言うとしたら・・・。
「次男に分かりやすい言葉で説明することは、結果的に長男や長女にとっても分かりやすい説明になる」ということ。次男基準でいることが、めぐりめぐって、みんなのハッピーにつながっているということです。