金谷さおりブログ きみのゆめ農園

Saori Kanaya Private Blog

秋田県秋田市八橋。桜の下で写真撮影するおじいちゃん。

【秋田】ふるさと秋田のいま

私が生まれ育ったのは、四季折々の自然が美しい秋田県秋田市です。
現在では東京での生活の方が長くなろうとしていますが、一人っ子であることもあり、「秋田に帰って家を継ぐ」ということはずっと念頭に置いてきました。

大学を卒業してすぐに秋田に帰ることも考えましたが、これと言った仕事を見つけることができず、東京での就職を選択。大学・大学院時代は経済学を専攻していましたが、ふるさとの課題を考えたときにきちんと学んでおかなければいけないと思ったのが「福祉」でした。

秋田県は、たくさんの課題を抱えている(と言われている)県です。
①婚姻率
②出生率
③高齢化率
④人口減少率
がいずれも全国ワースト1位。さらに、自殺率については、平成7年から平成25年まで19年連続の全国ワースト1位でした(様々な自殺予防の取組の成果もあり、平成26年にワースト2位に)。
※データ出所:厚生労働省「平成26年人口動態統計」、秋田県公式Webサイト『秋田県における自殺者数等の現状について』(平成27年11月)

高齢化、ならびに人口減少は、今後ますます進んでいくことが明らかになっています。
だからこそ、一人でも多くの多様な人材が活躍できる秋田県であるためには、「福祉」の視点を発揮することがとても大切だと感じてきました。

高齢化も言い換えれば、「住み慣れた土地で、年老いるまで暮らし続けていける」ということ。これは、本来人間が求めてきた、幸せのかたちの一つです。
地域は時とともにその様相を変えていきますが、秋田の人が幸せに暮らしている姿のなかには、真の豊かさがあるのだと思えてなりません。

私は2010年から「あきたのかお」というウェブサイトを運営し、ふるさとを離れて活躍する秋田出身者の生き様を数多く取材してきました。
残念ながら、そのサイトはデータベースが改ざんされるというトラブルに遭い、今では見ることができなくなってしまったのですが、5年という月日をかけて60名以上の秋田出身者から伺ったインタビューの一つひとつは、今でも鮮明に私の中に残っています。
私が出会ってきた方々はみな、ふるさとの素晴らしさにしっかりと気づき、育んでくれた土地に感謝をし、それに恥じない生き方をしようと一生懸命でした。
彼ら、彼女らの人間的魅力もまた、秋田県が誇るべき財産の一つです。

世の中にはたくさんの価値観がありますが、ネガティブな指標に惑わされずに、真の豊かさを追求していきたいものですね。
秋田県は、素晴らしい人材を育む素地がしっかりと備わっている場所です。
それをますます伸ばしていくためにも、地域における「福祉力」の向上と、多様な人材が活躍できる場の創出が、必要とされているのではないかと感じています。