きみのゆめ農園

Saori Kanaya Private Blog

【発達障がい児の育児】「みんな反対だったよ?」

先日の運動会では、大きな体を活かし、騎馬戦や組体操の土台として大活躍だった次男。
その彼が、運動会を振り返り、とても面白いことを言っていました。

当日、開会式が終わっていよいよ競技が始まる前に、全校生徒でラジオ体操をしたときのことです。
私が観覧している席からは次男の姿を見ることができなかったのですが、ビデオカメラを片手に次男と妹の姿を近くで撮影していたパパが戻ってきてすぐに発した一言は…。
「あいつ(次男)の体操は全部反対だった!」
みんなが右に回れば左に、左に回れば右にと、全ての動きが反対だったと教えてくれたのです。

そのときの私は、「ふーん、そっかー」くらいにしか思っていなかったのですが、運動会から数日後、次男と布団に入って寝ようとしていたら、彼がおかしなことを言っていました。

「運動会のラジオ体操、みんな反対だたっよ」

これには思わず、衝撃を受けました。
パパは次男だけが反対に動いていたと言っていたのですが、本人としては大真面目。
自分は正しく動いていて、それ以外の全校生徒全員が、ラジオ体操を反対に行っていたと主張するのです!!!

よくよく聞いてみると、
・次男本人は、ラジオ体操のかけ声に合わせて、左右正しく体を動かしていた。
・全校生徒と向かい合ってお手本として体操していた生徒数名が、ラジオ体操のかけ声どおりに体を動かしていた。
・だから向かい合っている生徒全員は、ラジオ体操のかけ声とは反対に体を動かしていた。

と言います。
お手本がかけ声通りに動く⇒向かい合っている全校生徒が反対に動く、というのは一見矛盾しないようにも感じます。
しかし、パパが見たのは、全校生徒全員とはたった一人だけ逆向きに動いている次男の姿。
完全に意味不明です…。

思い切って、
「みんなが反対だったんじゃなくて、あなたが反対だったんじゃないの?」
と聞いてみたのですが、次男の主張は変わりません。
次男の認識は、「みんなが反対だったんだよ」、なんです(笑)。
大真面目な姿と、一人だけ反対に体操している姿が重なり、思わず苦笑してしまいました。

実は、ラジオ体操での体の動かし方を見ていると、発達障がいに関連する様々な状態を確認することができます。
私がこれまで経験してきた中でも、きれいにワンテンポ動作がずれてしまう方や、裏拍子に合わせてしまう方など、様々な方がいらっしゃいました。
次男も主治医の先生に言われたことがありますが、両手両足をバラバラに動かす「協調運動」は苦手です。

しかし、今回はちょっと趣が違うような気も…。
自分以外の全員が反対だと気づくことができたのですから、それに合わせてみるのも一つのコミュニケーション手段。
しかし、やっぱり次男には難しいし、その必要性を感じることはできない(あえてしない?)ようでした。

すると、先のやり取りを聞いていた、しっかり者の長男がズバリ!

「学校にいたら、みんなに合わせなければいけないことだってあるんだよ!たとえみんなが間違っていたとしても!」

この一言には、思わず私もビックリ!!
いつも次男の心をとらえるのは、年子で育ってきたしっかり者の長男です。
次男は「え?そうなの?」と不満気に返していましたが、長男の言葉はきっと彼の心の中に何かを投げかけたに違いありません。

お兄ちゃんの存在って、ありがたいですね。

無理にみんなに合わせる必要なんてないし、それをしない理由もきちんとあるのだと思いますが、学校がそんなふうにできているという現実も少しは学べたのではないかと思う、運動会後の出来事でした。