金谷さおりブログ きみのゆめ農園

Saori Kanaya Private Blog

【自閉症児の育児】先輩ママの包容力

先日、子どもたち4人を連れて、以前の職場である知的障害者施設の園祭に遊びに行ってきました。
毎年行われるこのお祭りを、とっても楽しみにしている子どもたち。
それなのに、今年、園祭に向かうときの自閉症次男のご機嫌は最悪でした。

出かける前に兄とゲームの時間のことでケンカになり、そこからはもう、
「行かない(怒)」
「何も食べない(怒)」
「帰ってきたら100時間ゲームする(意思)」
の一点張り。

何とか連れ出してみたものの、むっつりした表情に加え、見るもの聞くものすべてにネガティブ発言を繰り返す次男。
私のイライラもMAXでした。

しかし、いざお祭りに行ってみると、数々の出店や催しが開かれていて、賑やかな空気。
利用者さんや保護者の皆様にもお会いでき、4番目のおチビも可愛がっていただいて、ありがたい限りです。
にもかかわらず、相変わらず次男は、ネガティブ発言を繰り返し…。
外に出すのが恥ずかしいくらいの荒れっぷりでした。

これが他の場所であれば、「何なのよ、この子!」とムッとされても仕方がないような状況です。
しかし、同じように障害のある子どもを持つ、園の保護者の方々の対応は、全く違いました。

ある方は、
「お兄ちゃん、ポップコーン食べる?」
と明るく声をかけてくださり、
「食べないっ!いらないっ!」
と次男がふてくされて答えると、
「あらあら、ごめんなさいねー!」
とにっこり笑顔。
それ以上声をかけても逆効果であることをよく理解されているし、可愛くない次男に対しても笑顔で接してくれます。

またある方は、長男がおだんごを200円で買ったのに対して、
「はい、200万円でーす」
と冗談交じりの笑顔でお会計してくれたところ、
「200万円って言われているのに、(長男は)200円しか払っていないじゃないか!」
と怒り始めた次男。
行間が読めず、冗談が通じない性質が出てしまったのですが、
「あらあら、おばちゃん余計なこと言っちゃったわねー」
と、またまた笑顔でサッパリ返してくれました。

程度は様々あれど、同じように障害を抱える子どもを持つ先輩ママたちの神対応。
他の場所であれば冷たい対応をされることもあるのですが、こうした保護者の方々の温かく懐の深い対応に私自身がとても救われていました。

そして、一生懸命子どもと向かい合ってきたからこそ発揮できる優しさに触れ、徐々に気持ちがほぐれていった次男。
最後には、悪態をついてしまったお母様たちにきちんと挨拶をして、「ありがとうございました」と御礼を言って帰ってくることができました。

先輩ママたちの包容力に触れると、いかに自分がまだまだそれに到達していないかを思い知ります。
福祉の世界を離れたことで、それを忘れがちになっていたのではないかと考えるきっかけにもなりました。

次男の気持ちは、まだまだ理解してあげられないことも多いけれど、先輩ママたちの包容力にいつか到達できるように、「どうしたの?」という問いかけを私なりに続けていきたいなと思います。