金谷さおりブログ きみのゆめ農園

Saori Kanaya Private Blog

【自閉症児の育児】ぼくの枕をどうぞ

8週間いただいた産後休暇はあっという間に終わってしまい、5月下旬に仕事復帰。
結局、育児以外のことは何一つできませんでしたが、子どもたちと一緒に過ごすことができる大切な時間となりました。

上3人は年子で、物心がついたときにはすでに兄弟妹がいるという環境で育ったので、弟が生まれることにどんな反応を示すか不安もありましたが、3人それぞれの関係性の中で小さな弟を大切に可愛がってくれています。

優しくてしっかり者の長男は「ママは仕事が忙しいから、保育園に入ったら僕がお迎えに行ってあげるよ」と言い、マイペースな次男は赤ちゃんのために一生懸命変顔をして笑わせようとし、9年間一番下の女の子として甘やかされて育った長女は「男の子でよかった、ママの物がもらえなくなるところだった」と安堵しています(笑)。

中でも、学校生活ではいまだ課題の多い自閉症の次男は、家族環境の変化に不安を持ってしまわないかと心配をしていました。
しかし、彼の心の中にある「優しさ」は、小さな弟の存在により確実に成長を遂げているようです。

先日、授乳のときに何かクッションになるものが欲しいと思い、次男の枕を借りてその上で赤ちゃんを抱き授乳をしていました。
赤ちゃんは間もなくぐっすりと眠ってしまいましたが、すぐに体勢を変えると起きて泣いてしまうので、私はそのままの姿勢で抱っこを続けていました。
そして、寝る時間になった次男は、私に「オレもう寝るね、おやすみなさい」と言い寝室へ。
静かになったリビングで赤ちゃんを抱き、しばらくしてから、私は次男の枕を借りっぱなしであったことに気がつきました。

普段から次男は自分の物に対するこだわりが強く、枕についても同様のこだわりがあります。
次男と長男の枕には、同じ柄のカバーがかけられていて、ぱっと見ではどちらの物なのか分からないのですが、次男は小さなシミや微妙な感触の違いからそれらを見分け、長男が自分の枕を使っていると「それオレのだよ」と交換を求めます。

しかし、その日は何も言わずに寝てしまった次男。
赤ちゃんが自分の枕の上ですやすや眠っているのを見て、「返して」と言ったら弟が可愛そうだと思ったのでしょう。
いつもの枕で落ち着いて眠りたかった気持ちを、弟のために黙って我慢してくれたようです。
その優しい気持ちがとても嬉しく、そして頼もしく感じられました。

その後、赤ちゃんが深い眠りについたことを確認した私は、みんなの顔を見に寝室へ。
枕なしで寝かせてしまい可愛そうなことをしちゃったな、と思いながら次男を見ると、なんと彼は私の愛用しているテンピュールの上で爆睡中!
翌朝には「ママの枕、気持ちいいね」と話し、自分の物へのこだわりまであっけなく捨ててしまった様子を見て、あらためてその成長ぶりに驚愕してしまったのでした。。。